衣食住の共通點は四季によって変化をもたらし、そこに楽しみがあるということである。建築に許容する力があれば食や衣のように季節の移ろいを表現することが可能なのではないだろうか。目下に広がる田園は日に日に姿を変え周期する。その変化を見ながら室內で穏やかな四季を感じ暮らすということになる。幾帳面に整えられたインテリアはまさにクライアントの人柄を表現し、規則正しい生活を送って頂ける予感がする。キチキチと揃えられた建築はやはり生真面目な印象となりマッシブなディテールが際立つ。十分に整えられたスペックは安定した室內環境をもたらし、かつ數値を超えた気持ちよさがここにはある。