レアなケースだが施工だけを擔當させて頂いた。クライアントのご要望もあり設計の大塚陽さんとの関係性から生まれたプロジェクトである。計畫を進める中で施工的な意見も取り入れて頂きつつ設計を配慮したディテールに仕上げていくという作業は楽しいものであった。低く小さくまとめられた立面。プランにも無駄がなく、バランスの良いサイズ感が魅力である。クライアントはユニークな方で、本質に切り込んでくる質問にヒヤヒヤしつつ無事に完成した。盛岡の冬は明るい。室內の奧まで差し込む光は豊かな暮らしを容易に想像できる。大窓を覆うような樹木が植えられれば本當の完成だろうか。