いよいよ工事も終盤。壁のしっくいが塗られ、造作キッチンが入り、照明が取り付けられています。
仕上りを確認するのがこの仕事の楽しみの一つ。完璧というのは不可能かもしれませんが、出來る限りイメージに
近づくよう図面と現場で摺合せをしています。
現場では図面に載らないような細かい部分の詰め作業が難しい部分ですが、どうしたら良いディティールになるかを
皆で考えるのが楽しい(時に苦しい)ところです。完成が楽しみですね。
クライアントからご案內を頂きまして、興味があったのでご紹介します。その名も「一杯の味噌汁プロジェクト」。
詳しくはコチラ??
ご案內を頂いたクライアントは健康にとてもこだわっている方でした?;瘜W物質を嫌い自然な暮らしを目指しているように
思います(自然の暮らしの定義はさておき)
利便性や経済性を優先すると健康的な住まいとの矛盾が少なからず発生します。白黒はっきりさせにくい世の中ですが、
根拠をもってなるべくグレーな部分をつくらないことも重要だと思います。
それから僕が大切にしているのは昔の物の良さと、現代的な技術や思想の住み分けです。
伝統的な手法や材料だけでは現代の便利さは教授出來ないだろうし、経済性を優先すると戦後日本の悲劇を繰り返すだけです。
どちらにも良さはあります。この問題にも根拠のある回答が必要かと思いますね。
例えば、茅葺屋根の民家は日本の素晴らしい財産です。機能的でフォルムも美しい。採暖を中心としてきた日本には的して
いたわけですが、じゃあ今それを建てるかと言えば現実的ではない。かといって意匠だけを真似た「古民家風」にも魂はあ
りませんね。意味のない裝飾よりは余計なものを省いてタイムレスな建築を目指したいものです。
だいぶ話がそれましたが、このプロジェクトは味噌汁を紐解いてその組成から効果までを勉強できるようです。
ご興味あればぜひサイトのぞいて見てください。